重症筋無力症(MG)について

重症筋無力症(MG)
の患者さん

監修: 総合花巻病院 脳神経内科 部長 長根百合子 先生

日本にはどれくらいの患者さんがいるの?

2018年の疫学調査によると、日本の推定MG患者数は29,210人、人口10万人あたりの有病率は23.1人といわれています1,2)
男女比は1:1.15であり、女性にやや多いとされています1)
発症年齢の中央値は59歳で、70歳前後に発症のピークがありますが、5歳未満にもピークがみられます1)
MGは、親から子に遺伝することはないとされています2)

日本にはどれくらいの患者さんがいるの?

日本にはどれくらいの患者さんがいるの?

※眼筋型及び全身型MGの合計

Yoshikawa H, et al. PLoS One. 2022;17:e0274161.
https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/

  • 1)Yoshikawa H, et al. PLoS One. 2022;17:e0274161.
  • 2)日本神経学会監修:重症筋無力症/ランバート・イートン筋無力症候群診療ガイドライン2022, 南江堂, 2022

どのようなタイプがあるの?

眼の筋肉のみに症状が現れる場合を眼筋型MG、全身の筋肉に症状が現れる場合を全身型MG(gMG)といいます。MG患者さんのうち、約20%が眼筋型、約80%が全身型であるとされています1)
日本のMG患者さんのうち、抗ACh※1受容体抗体陽性MGが約80~85%、抗MuSK※2抗体陽性MGが約5%、どちらも陰性のMGが10~15%であるとされています2)

どのようなタイプがあるの?

どのようなタイプがあるの?
  • ※1 ACh(アセチルコリン):神経の末端から筋肉に信号を伝える伝達物質
  • ※2 MuSK(筋特異的受容体型チロシンキナーゼ):神経からの信号を受け取る筋肉側の構造を形成するタンパク質
  • 1)Suzuki S, et al. Clin Exp Neuroimmunol. 2023;14:5-12.
  • 2)日本神経学会監修: 重症筋無力症/ランバート・イートン筋無力症候群診療ガイドライン2022, 南江堂, 2022
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